日本において贅沢に特撮技術を用いて作られた子供向け番組には、このスーパー戦隊シリーズがあります。これは今日も続いているシリーズで、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズなどと同じく、おおよそ40年近く続いている長寿シリーズになっています。特に数名のチームが色分けされたマスクとスーツで武装したヒーローに変身し、チームで敵の怪人と戦うというストーリーがドラマの基本コンセプトとなった作品の事を言います。

 これは東映が製作している作品の中ではかなり大当たりの作品で、一時は転けた作品もありましたが、『バトルフィバーJ』『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』などの作品が、生まれ、大きなブームになっていきました。特にゴレンジャーの成功をうけて、同様のコンセプトに基づく集団ヒーローものが多く製作されるようになっていき、特にバトルフィーバーJによる巨大ロボットという要素も取り入れられると、長期的な人気シリーズになっていったのです。

 要するに全部のせなんですけどね。

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スーパー戦隊シリーズが生まれるまで

 本シリーズが始まる以前、昭和46年に開始され大人気を誇った「仮面ライダーシリーズ」の新番組の案として、「最初から5人の仮面ライダーを一度に登場させる」というものがありましたが、当時の仮面ライダーシリーズ制作局であった在阪準キー局・毎日放送の映画部部長・庄野至が「ヒーローは一人のもの」として強く反対したため実現しませんでした。スターの競演はそのときこそ盛り上がるものの、終わってしまえば消沈してしまい、それを防ごうとしてオールスター作品を乱発したことが東映時代劇作品の衰退を早めたとも言われていたからです。

 転機となったのは、昭和50年4月のネットチェンジです。当時のNETにおける準キー局が毎日放送から朝日放送に変更され、それに伴って関東圏での「仮面ライダーシリーズ」の放送がTBSに移行したことにより、NET側は「仮面ライダーシリーズ」の放送権を失う事態となって、急遽これに代わる新しい番組を立ち上げる必要に迫られました。その際、一度はお蔵入りになっていた「5人の仮面ライダー」のアイデアをもとに、5人チームのヒーロー番組『秘密戦隊ゴレンジャー』が制作されました。常に5人で登場するヒーローは、東映の平山亨が「あの作り方は僕の秘術」と自慢げに語るほど画期的なアイディアでした。また、この五という人数には歌舞伎の名作『白波五人男』の影響や、東映内の「三人は少なく、4人は縁起が悪い。7人は多すぎる」という意見も寄与しています。

歴史

昭和シリーズ

昭和50年 石ノ森章太郎を原作者とした『秘密戦隊ゴレンジャー』土曜19時台後半にて放映開始。同作品のみ全84話が2年間にわたって放送されます。
昭和52年 『ゴレンジャー』の後番組として『ジャッカー電撃隊』が放映。
昭和53年 この年から翌年1月までの1年余りの間、シリーズが一時的に休止。
昭和54年 八手三郎原作の新ジャンル作品として『バトルフィーバーJ』を土曜18時台前半にて放映。以後、1年1作のペースで新作が放映されます。『スパイダーマン』に続き、マーベル社との提携で制作されました。
昭和55年 『電子戦隊デンジマン』放映。この年を最後にマーベル社との提携を終了。
昭和56年 『太陽戦隊サンバルカン』放映。このころから本等で「スーパー戦隊シリーズ」という名称が使われ始める。
昭和57年 『大戦隊ゴーグルファイブ』が放映。
昭和58年 『科学戦隊ダイナマン』が放映。4月の改編で後続の『ANNニュースレーダー』の開始時が5分繰り上げ、その後続の『藤子不二雄劇場』の放送枠が5分拡大されたことを受け、本シリーズも30分番組から25分番組に変更されます。
昭和59年 『超電子バイオマン』が放映。
昭和60年 『電撃戦隊チェンジマン』が放映。
昭和61年 『超新星フラッシュマン』が放映。
昭和62年 『光戦隊マスクマン』が放映。
昭和63年 『超獣戦隊ライブマン』が、「『バトルフィーバーJ』より始まるスーパー戦隊シリーズ」の第10作記念作として放映。

平成シリーズ

平成元年 『高速戦隊ターボレンジャー』放映。第1話を「10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー」と銘打ち、『バトルフィーバーJ』から『ライブマン』までの10戦隊が総出演し、過去10作品の名場面を放映しました。また10月の改編では放送時間をそのままに、放送時間帯を従来の土曜18時台前半から金曜17時台後半に変更するものの、視聴率は低迷動向となってます。
平成2年 『地球戦隊ファイブマン』放映。もともと低迷動向にあった視聴率に玩具売り上げの不振が重なり、より後平成5年頃までシリーズの打ち切りが検討されます。
平成3年 『鳥人戦隊ジェットマン』放映。戦隊のメンバー内での恋愛模様が強く描かれている異色の作品です。
平成4年 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』放映。同年より小学館が番組終了後に1年間の放映記録をまとめた『戦隊超全集シリーズ』(プレックスのデザイン画付き)の刊行を開始。
平成5年 『五星戦隊ダイレンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第15作記念作として放映開始。同作品の放送期間中にシリーズを『ゴレンジャー』『ジャッカー』を含めた「超世紀全戦隊」に改廃。また、前作『ジュウレンジャー』をベースとした『パワーレンジャー』の制作・放映が日本国外にて開始されます。
平成6年 『忍者戦隊カクレンジャー』が放映。
平成7年 『超力戦隊オーレンジャー』が超世紀全戦隊シリーズの20周年記念作として放映。
平成8年 『激走戦隊カーレンジャー』放映。また、OP・ED・次回予告のみステレオ放送になります。この年からスーパー戦隊Vシネマシリーズが開始されます。
平成9年 『電磁戦隊メガレンジャー』放映。同年4月改編で放送時間帯が金曜17時台後半から日曜7時台後半に変更され、同時に『ダイナマン』初期以降の30分番組に回帰しました。
平成10年 『星獣戦隊ギンガマン』放映。約7年振りに戦隊名に「マン」が付けられた。
平成11年 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』放映。ゴーグルファイブと同じく「ファイブ」が付いています。
平成12年 『未来戦隊タイムレンジャー』放映。『ゴレンジャー』からのシリーズを含めて「スーパー戦隊シリーズ」という名称に再変更。これを受けて番組OPの冒頭にも「スーパー戦隊シリーズ」のタイトルが挿入される様になったほか、放送上の最終回も歴代のスーパー戦隊を振り返る特別編に充てられた。
平成13年 『百獣戦隊ガオレンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第25作記念作として放映。『オーレンジャー』以降6年ぶりとなる劇場版が、同時期に放映された『仮面ライダーアギト』の劇場版と併映され、これより後は毎年夏季の恒例となってます。
平成14年 『忍風戦隊ハリケンジャー』が放映。同作品にて「-レンジャー」系統名のネーミングが「-マン」名の作品数を逆転。またシリーズ初めての「-レンジャー」からの派生ネーミングですので、同作品より後「-ジャー」等のネーミングが増えて行くことになります。
平成15年 『爆竜戦隊アバレンジャー』が放映。同年秋より、後続の8時台前半にて放送されていた「仮面ライダーシリーズ」と併せて、スーパーヒーロータイム(SUPERヒーロータイム)として位置付けられます。
平成16年 『特捜戦隊デカレンジャー』が放映。同作品の最終回ではデカレッドと次番組『マジレンジャー』のマジレッドが、ED後にバトンタッチを行うという一幕が挿入され、以後の作品の最終回の演出として継承されます。
平成17年 『魔法戦隊マジレンジャー』が放映。
平成18年 『轟轟戦隊ボウケンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第30作記念作として放映され、同作品よりハイビジョン制作に移行。
平成19年 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』放映。この年から日曜7:00 - 9:00の2時がニチアサキッズタイムとして位置付けられ、スーパーヒーロータイムも同枠に内包。この後平成23年までは半年に1回の比率で、4番組共同の「合体スペシャル」が組まれた。
平成20年 『炎神戦隊ゴーオンジャー』放映。Vシネマとして制作されていた『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』が諸事情(内容はふうけもんを参照)により急遽劇場公開。これより後、スーパー戦隊VSシリーズは毎年1月に劇場版として制作される様になり、スーパー戦隊シリーズの劇場版が年2作体制となってます。
平成21年 『侍戦隊シンケンジャー』が放映。初めてデジタルシネマカメラ撮影方式を導入、役者の顔出しパートを撮影同時録音方式に切り替える。同年7月には、同時期放送中の『仮面ライダーディケイド』とクロスオーバーを果たした話が放送されます。
平成22年 『天装戦隊ゴセイジャー』が放映。この年より後1月の劇場版では新旧戦隊の共演に加え、放映開始予定の最新戦隊がゲスト出演する様になった。また、関東地区では5月から12月まで関東ローカル枠として放映開始された『スーパー戦隊VSシリーズ劇場』と合わせて2番組体制が採られた。
平成23年 『海賊戦隊ゴーカイジャー』がスーパー戦隊シリーズ第35作記念作として放映。『ゴレンジャー』から『ゴセイジャー』までの作品とのクロスオーバーが展開されます。原作者も八手三郎と石ノ森章太郎の2名がクレジットされました。また、3月に発生した東日本大震災の影響により第5話より後の放送スケジュールに1週ずつの遅れが生じた。8月よりYouTube内に公式チャンネル『東映特撮 YouTube Official』が開設され、過去のシリーズ作品を毎週更改で配信。
平成24年 『特命戦隊ゴーバスターズ』が放映。再び原作は八手三郎単独に戻る。他シリーズとのクロスオーバー映画『スーパーヒーロー大戦』第1作の公開や、スーパー戦隊シリーズのセルフパロディ作品『非公認戦隊アキバレンジャー』をBS朝日・TOKYO MXほかで深夜特撮として放送する等といったような展開も行われた。
平成25年 『獣電戦隊キョウリュウジャー』が放映。前年に引き続き、『非公認戦隊アキバレンジャー』もシーズン痛として放送されました。
平成26年 『烈車戦隊トッキュウジャー』が放映。同年3月には1時間特番として「烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル」を放送。また秋には鉄道の日関連の表彰において、みんなの列車コーナーで全国各地の鉄道を大々的に紹介したこと等が高評価を呼び、第13回日本鉄道賞特別賞を受賞しました。
平成27年 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が放映。開始日である2月22日が偶然にも、この年から制定された「忍者の日」です。同年3月には前年に引き続き、1時間特番として「手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル」が放送されたほか、4月には本シリーズの放送開始40周年を記念し、忍者をモチーフとした戦隊の先輩戦士が集結した回も放送されました。

作品に共通するコンセプトとは?

 基本的に敵組織から送り込まれる怪人による侵略計画に対抗して戦うという方法は、前述の『ゴレンジャー』の大まかな原型となった「仮面ライダーシリーズ」とおおかた同一です。またこれにバトルフィーバーJで成功した巨大ロボ戦を取り入れ、マスクのゴーグルや変身アイテムの採用といったフォーマットをデンジマンで確立し、そういったマーチャンダイジングのノウハウと、作品毎に生まれる新しいアイディアを取り入れて行っています。

 また基本的に子供が初めて目にしてもわかるドラマを念頭に入れ、舞台は現代におかれています。

 各戦士は人間の姿から「変身」してスーツ姿になり、その際に名乗りを行います。

 上記の通り、個人ヒーローである『仮面ライダー』をチームヒーロー化しようという発想を原点として誕生したものであって、『ゴレンジャー』の大元の根源の「仮面ライダーシリーズ」の要素である「変身」も必然的に取り入れられています。

 『ゴレンジャー』の殺陣師だった高橋一俊によって歌舞伎の「白波五人男」が参考にされ、名乗りのコンセプトが導入されました。これはもともと東映が得意としていたテレビ時代劇の流れを汲む演出である。シリーズの歴史の中では名乗りが省かれたこともありましたが、子どもたちの反応はいまひとつ良くなかったといいます。

ヒーローになるには

放送が一年で終わる理由

 基本的にどのシリーズも1年で放送を終了します。前述の通り『ゴレンジャー』は好評を博したため2年にわたって放送し、逆に次作『ジャッカー』を放送したところ、3クールで打ち切りとなったのですが、原作者が八手三郎名義となった『バトルフィーバーJ』より後の作品は、視聴率・商業面での成功・失敗にかかわらず1年(4クール、50話前後)で終了して、次回作に移行するのが基本となっています。大ヒットした『ガオレンジャー』のようにテレビ局やスポンサーから続編を打診されたり、近年のシリーズ作のように放送終了後にスーパー戦隊Vシネマがリリースされたり、VSシリーズや劇場版、『海賊戦隊ゴーカイジャー』等のクロスオーバー作品で後日談が描かれる事はあっても、テレビシリーズで作品の直接的な続編が制作された例は平成27年今のところ一度もありません。

 ちなみに15年にわたってシリーズのプロデューサーを務めている東映の鈴木武幸氏は、「続編を作るとマニアックな内容に変貌してしりすぼみになる確率が高い」とし、ゼロから新たな企画を起こす意義を語っています。

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