宇宙刑事ギャバンの続編という立ち位置で作られた、メタルヒーローシリーズの第二弾がこの『宇宙刑事シャリバン』です。これは前作ギャバンの終盤に主人公がゲストキャラクターとして登場し、最終話でシャリバンとして初登場する、前作のギャバンが上司として出演するという形で、続編という事を強調したままストーリーが進んでいきました。また主人公の出生の秘密や使命にまつわるサイドストーリーが前作に比べて充実士y手織り、さらにハードかつシリアス、そしてドラマチックな展開の内容になっておりました。

 また映像面では前作と打って変わって全編に亘って怪奇イメージやホラー描写が数多く見受けられるようになりました。企画段階では前作よりも明るい作風が目指され、コメディリリーフ的な存在として偵察ロボット「Gパン」の登場が予定されておりました。

 終盤の展開は、魔王サイコが敗れ、レイダーがギャバン、シャリバンとの最終決戦に臨むというクライマックスが構想されており、シャリバンに敗れたレイダーの呪いは奇病という形で、次作における主人公の妹をも苦しめるという、意外な伏線も設定されていた。しかし次作『宇宙刑事シャイダー』が明るめの路線へと変更されたため当初の構想は土壇場で却下されました。

◯◯レンジャーごっこしてたあなたへ

ストーリー

 森林パトロール隊員・伊賀 電は、剣山で宇宙犯罪組織マクーのモンスター・バファローダブラーに襲われ、勇敢に立ち向かうものの重傷を負ってしまう。父親の捜索のため同じく剣山を訪れていた宇宙刑事ギャバン = 一条寺烈によって助けられた彼は、バード星で治療を受け、幸いにも回復。そして銀河連邦警察のコム長官に、マクーのモンスターにも臆せず立ち向かった勇気を買われ、宇宙刑事にスカウトされます。

 「シャリバン」のコードネームを与えられた彼は、マクーとの最終決戦の際にギャバンを助けるため、コム長官に連れられ地球へと帰還。マクーとの戦いを終えたギャバンは太陽系全体を担当する銀河パトロール隊隊長へと昇格し、代わってシャリバンが地球地区担当の宇宙刑事に任命されることになるのです。

登場キャラクター

シャリバン / 伊賀電(いが でん)

一条寺烈ことギャバンの後任として地球地区担当の宇宙刑事となってました。ギャバンと違って「シャリバン」はコードネームです。

普段は鈴木モータースで整備士やテストドライバーとして働いています。

自身がマドーに滅ぼされたイガ星の民の末裔であったことを知ってからは、イガ星再興のためにも戦うようになります。

リリィ

電と共に地球へやってきた女宇宙刑事。主に潜入捜査を担当して電をサポート、電とは息の合った名コンビぶりを見せます。変装の名人。武器はバードニアブラスターやコズモブラスター。捜査移動の際は主にオートバイを使用します。

コム長官

電の素質を見抜いて宇宙刑事に採用、地球地区担当として任命した銀河連邦警察の最高責任者。

前作『宇宙刑事ギャバン』から引き続き登場。秘書のマリーンも引き続き登場しています。

ギャバン / 一条寺烈(いちじょうじ れつ)

前作の主人公です。銀河パトロール隊太陽系地区隊長の宇宙刑事。

本作品では電の先輩として彼をサポート、最終決戦では電と共に戦った。

ミミー

前作に引き続き登場。コム長官の娘であり烈の助手。レーザービジョンを用いてインコに変身したり、透視・予知する能力は健在です。

宇宙犯罪組織マドー

宇宙犯罪組織マクー壊滅後に地球に現れた巨大な宇宙犯罪組織。幻夢界と呼称される異次元空間に浮かぶ幻夢城を拠点に、全銀河の征服を企む。平成12年前には、超エネルギー結晶体のイガクリスタル(後述)を狙って、シャリバンの先祖の故郷であるイガ星を滅ぼしていて、その意味でシャリバンにとっては文字通りの宿敵と言える存在。作品の後期ではイガクリスタルを手中に収め、そのエネルギーを利用して野望を達成せんとしました。

ヒーロースーツについて

 伊賀電がコード「赤射」(赤射蒸着)を発することによって、電送されてくる特殊合金グラニウム製のスーツ。地球の衛星軌道上で待機している超次元戦闘母艦グランドバースが太陽エネルギーを増範囲し、ソーラーメタルへと転換することによって電送を実現しています。ソーラーメタルの粒子は電の体に吹き付けられるようにスーツを構成していき、装着が完了します。この一連のプロセスはギャバンよりさらに短くなってわずか1ミリ秒(1000分の1秒、ギャバンの50倍の速さ)で完了します。赤色のソーラーメタルと銀色のメタル、黒いブラックシールドコーティングで構成されています。胸のディメンションコントローラーにより、異次元や宇宙空間でも活躍可能。また、電は赤射蒸着の際、服を脱いでバトルスーツ姿になってからコードを発することが多いです。

 赤射のシステムを見ぬいたマドーは伊賀電を罠にはめ、赤射を封じたことがあります。その時は一条寺烈が赤射を封じる装置を破壊してピンチを脱しました。

 赤射蒸着プロセスの赤い球体の状態で飛び回り、市民をファイトローの手から助け出したり、魔怪獣の襲撃によって、崖から落ちそうになっているバスをそのパワーで押しとどめる(第17話)といったような、コンバットスーツの威力を印象付ける演出が行われた。

必殺技

エルボーハンマー

身体をよじりながら、後ろの敵に肘打ちを食らわす。

シャリバンキック

空中で両足を交差させて、同時に2体の敵をキックします。硬い岩石も砕く。

シャリバンパンチ

厚さ10cmの鋼鉄もぶち破るパンチ。

マグナムチョップ

ソーラーパワーをフルに発揮した水平チョップ。

スパークボンバー

ジャンプして体をドリルのように回転させながら両手パンチを繰り出す。

シャリバンソーラーシュート(本編未使用)

敵の力を利用して、敵を放り投げる。

シャリバンソバット(本編未使用)

岩石も砕く、後ろ回し蹴り。

シャリバンプロテクション

0.5秒で前方に光の壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐバリヤー。ドーム状型も存在します。

シャリバン・クラッシュ

レーザーブレードを片手に構え、敵を袈裟掛けに叩き斬るシャリバン最大の必殺技。その描写は赤い太陽をバックに赤いシャリバンが斬りつける重厚且つ説得力のある絵柄で、エンディングの締めにも使われています。中途から複数回斬り付けているかのような強化型の描写に改められています。

ヒーローになるには

スタッフ

  • プロデューサー:碓氷夕焼(テレビ朝日)、吉川進、折田至(東映)
  • 原作:八手三郎
  • 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園、てれびくん、小学館学習雑誌、テレビランド、冒険王→TVアニメマガジン
  • 脚本:上原正三、高久進、久保田圭司、湯山晃行
  • アクション監督:金田治
  • ナレーション:政宗一成
  • 監督:小林義明、田中秀夫、小笠原猛、辻理、小西通雄
  • 音楽:渡辺宙明
  • 撮影:瀬尾脩、松村文雄、西山誠
  • 照明:吉岡伝吉、高橋弘
  • 美術:井上明
  • キャラクターデザイン:野口竜、森野うさぎ(ノンクレジット)、渡部昌彦
  • イラスト:赤坂徹朗
  • 録音:太田克己
  • 編集:伊吹勝雄、菅野順吉
  • 選曲:村田好次
  • 効果:大泉音映
  • 制作担当:桐山勝
  • 前進主任:奈良場稔、富田政男、小迫進
  • 助監督:小笠原猛、是沢邦男、南晃行、小中肇、石田秀範
  • 計測:小泉貴一
  • 記録:内藤美子
  • 制作デスク:寺崎英世
  • 装置:東映美術センター
  • 操演:羽鳥博幸
  • 美粧:サン・メイク
  • 衣裳:鷹志衣裳
  • 装飾:大晃商会
  • 企画協力:企画者104
  • キャラクター制作:レインボー造型企画
  • 車輌制作:十和モーターズ
  • スタントチーム:HAGIMAE
  • 車輌協力:鈴木自動車
  • 音楽制作:東映企画プロモーション
  • 現像:東映化学
  • 視覚効果:デン・フィルム・エフェクト
  • 合成:チャンネル16
  • ビデオ合成:東通ecgシステム(山本博司、宮本太一、近藤弘志、前岡良徹)
  • 操演:鈴木昶
  • 美術:大澤哲三
  • 撮影:高橋政千
  • 照明:戸塚和夫
  • 特撮監督:矢島信男
  • 制作:テレビ朝日、東映、旭通信社

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