公開当時、非常に斬新な設定と要素で話題になった特撮作品が、この宇宙刑事ギャバンです。僅か0.05秒で完了する変身とそのプロセス、敵組織が発生させる異次元空間、当時最新であったecgシステムのビデオ合成をふんだんに使用した映像などなど、80年代を代表する特撮ヒーロー作品として最先端の技術が詰め込まれていました。またこれはギャバン、シャリバン、シャイダーと続く「宇宙刑事シリーズ」、またこれ以後15年より上に渡って展開する「メタルヒーローシリーズ」の第一作目となる作品の一つとなり、大きなシリーズとなるわけですが、一作目にして完成度は高く、「新時代のヒーロー」として受け入れられるには充分な作品だったのです。

◯◯レンジャーごっこしてたあなたへ

登場キャラクター

ギャバン(一条寺烈)

 本作の主人公で、銀河連邦警察より派遣された宇宙刑事。ギャバンというのは本名で、後輩宇宙刑事のようなコードネームではありません。また、一条寺烈は地球での彼の名(姓は地球人である母方のもの)です。非常にナイスガイで、濃い顔と保安官を彷彿とさせるキャラクターで、めっぽう強い天下無敵の男ですが、常に懐は寂しく、しょっちゅう借金している情けない一面もあります。宇宙犯罪組織マクー壊滅以外にも、マクーに拉致され行方不明となった父親のボイサーを探しています。

ミミー

 銀河連邦警察最高責任者、コム長官の一人娘で、ヒロイン。ギャバンに好意を持っていて、彼をサポートします。ペンダント型の映像転換装置を用いてインコに変身できる(「レーザービジョン」と呼称される)。また、シリーズ中途で予知能力があることが判明します。元々臆病な性格で、ギャバンがピンチになった時にはよく「バード星へ帰りましょう!」と言っていました。このギャバンとミミーの関係はケロロ軍曹というアニメーションでもるっとパロディーにされています。

宇宙刑事ギャバンへ

 ギャバン(一条寺烈)が、「蒸着」のコールを発することで、彼の母艦であるドルギランから、粒子状に変換されたコンバットスーツが電送されてきます。これが彼の体を覆い、コンバットスーツが完成します。この間わずか0.05秒。仮面ライダーの変身のコールに比類するほどこれは有名なコールで、そのほかにもレーザーZビーム、ファイナルキックスパイラルキック等数々の武器・技を使って戦うが、その最大の必殺技は、レーザーブレードで敵を両断する、ギャバンダイナミックでした。

 また、ギャバンは多数のマシンを用いてマクーと戦います。超次元高速機ドルギランは、戦闘時に下部のユニットを分離・変形させ、電子星獣ドルとなってギャバンと同じく戦います。また、大戦車ギャビオンとその搭載機スクーパー、ギャバンと同じく魔空空間に突入するサイドカー、サイバリアンも大きな戦力です。ただしスーパー戦隊とは違って「巨大戦」を毎回するわけではなく、これらのメカはあくまで補助的にしか使用されません。ギャバンは巨大な敵であっても「そんなの関係ねえ!」とばかりにギャバンダイナミックで自ら一刀両断するのです。

宇宙犯罪組織マクー

 これは本作におけるヴィランで、獣星帝国の異名を持つ犯罪組織です。宇宙規模で活躍をしていて、殆どの惑星を支配下に置いています。またその歴史は古く、劇中で組織発足2万6000年目を迎えています。異次元空間・魔空空間に浮かぶ魔空城を本拠地に、全銀河支配のため日々暗躍しています。

魔空空間

 魔空空間は一種のブラックホールで、地軸転換装置を作動させて作り出す亜空間です。この空間の中ではベム怪獣やダブルモンスターは3倍の能力を得ることができ、戦闘を有利に進めるためにモンスターやダブラー共々ギャバンを引きずり込みます。しかしそれでもギャバンには勝てません。その為に「魔空空間ではギャバンの能力は4倍になっているんだ」等と言われたりもします。

 内部は採石場やビル街、さらには小惑星の上や煙の漂う空間等様々な様相を示し、全体的に薄暗いです。これはひとえに、採石場などで無いと爆破とかを自由に出来ないためだと思われます。

構成員

ドン・ホラー

 マクーの首領。かなりの巨体で、常に魔空城の広場に鎮座しています。ベム怪獣やダブラーがギャバンと戦う際には地軸転換装置の作動を命じ、ギャバンを魔空空間に引きずり込む。

ハンターキラー

 マクーの指揮官である、元宇宙刑事。マクーにホシノスペースエネルギーの情報提供し、さらに開発者の星野博士の抹殺、及びギャバンの父・ボイサーの拉致に貢献したことでマクーの一員となってました。サン・ドルバの帰還により自分の地位を危ぶみ、秘密裏にサン・ドルバの作戦をギャバンに伝える。しかしそのことを魔女キバに見破られてしまい、ドン・ホラーにより暗黒銀河に永久追放されてしまいます。

サン・ドルバ

 武者修行を終えて魔空城に帰還したドン・ホラーの息子。力量はあるが酒と女が好きで、マクーの首領である父親に頼っている面もあります。作戦についてキバに知恵を借りることが多いが、一方でいつまで子ども扱いされることにうんざりしています。

魔女キバ

 サン・ドルバの母親である老婆。息子のサン・ドルバを可愛がっていて、知恵と妖術を用いて作戦をサポートします。ドン・ホラーやサン・ドルバから妻(あるいは愛人等)、または母親として接される事は特にありませんでした。なお演者は男の人です。

クラッシャー

 マクーの戦闘員。人間への変身能力を有し、戦闘の際にはナイフとビームガンを使用します。特撮の戦闘員では珍しく夏期に夏服を着ていました。

ヒーローになるには

キャスト

  • 一条寺烈/ギャバン、若き日のボイサー:大葉健二
  • ミミー:叶和貴子
  • コム長官:西沢利明
  • マリーン:名代杏子
  • 大山小次郎:鈴木正幸
  • 藤豪介:多々良純
  • 藤わかば:中島早苗
  • 藤陽一:藤原進
  • 当山茂:加瀬慎一
  • 星野月子:立花愛子
  • ボイサー:千葉真一
  • 一条寺民子:久保田民絵
  • アラン:宮内洋
  • 伊賀電:渡洋史
  • ドン・ホラーの声:飯塚昭三(~10話)、渡部猛(11話~)
  • ハンターキラー:飯田道郎
  • サン・ドルバ:西田健
  • 魔女キバ:三谷昇
  • ホラーガールの声:太地琴恵
  • ナレーター:政宗一成

特撮ヒーローについて学ぼう!「懐かしさだけじゃ無い今の特撮」

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